地域内の活断層について現場で学ぶ「防災まち歩き」が4日、愛媛県四国中央市土居地域であり、住民ら約110人が現代に残る断層の影響に触れ、地震への備えを新たにした。
 防災力向上につなげようと、土居地区社会福祉協議会(安藤宏会長)が地域や自主防災組織などに呼び掛け、初めて開いた。
 土居公民館(四国中央市土居町土居)では県総合科学博物館の山根勝枝学芸員が講演。地域内には石鎚山脈の北縁部を東西に走る石鎚断層のほか畑野、岡村の両断層が平行して走っていると説明。この区間では今後30年間に地震が発生する可能性が日本の中ではやや高いとし、熊本地震と同じ右横ずれ型の地震になりやすいと解説した。
 参加者は、断層が2~3メートルずれたために道路やあぜ道が曲がった現場2カ所を見学した。